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検査の説明

​涙液検査(STT)

流涙症や乾性角結膜炎(KCS)の診断に用いられる涙液量を測定する検査。試験紙を1分間まぶたに挟み、涙に濡れ青色に変色した部分の目盛りを測定します。目盛りが15mm以下の場合は涙液量減少疑い、10mm以下で中等度の減少(写真中央)、5mm以下(写真右)で重度の減少と判断します。

スリットランプ検査

双眼細隙灯顕微鏡とも言われ、眼科検査では欠かせない機材です。これには、10~16倍の顕微鏡と光源(光量と光形を調節可能)が付いておりまして、倍率と光源の組み合わせで眼球の各部位の異常を描出させます。角膜(厚さ0.5mm)の傷や、写真右の様な眼内の些細な異常を見つけ出し、病態評価するには必須な機材です。世界の獣医眼科専門施設で用いられています。

フルオレセイン染色検査

角膜の傷を見つけ出す検査です。試験紙に含まれるフルオレセインという色素を用いて透明な角膜の傷を染めていきます。その微妙な染まり具合をブルーライトを当てて判断します。

写真左は無染色時、写真右は染色時です。角膜の傷は、ブルーライトにより蛍光緑色に発色します。

​眼底検査

網膜の評価に用いられます。網膜剥離や眼底出血、高血圧性網膜症や感染症の判断に不可欠な機材です。写真左、私が行っているのは双眼倒像鏡検査です。上記以外にも単眼眼底検査もございます。

眼圧検査

眼内圧を測定する検査です。目の中では眼房水の産生と排泄が行われ、房水量(眼内圧)は一定に保たれます。しかし、何らかの病気でそのバランスが崩れ、眼内圧の変動が生じると失明のリスクが出てきます。その眼内圧を測定するのがこの検査です。必要な際には、必ず受けましょう。

散瞳検査

瞳孔を広げる検査です。瞳孔が開くことによって、今まで虹彩に隠れていた部位もしっかり観察できるようになります。白内障の検査、眼底検査などで用いられます。

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