目薬の保存温度
- animaleyeclinic
- 2017年4月2日
- 読了時間: 2分
薬のラベルに室温保存、冷所保存、常温保存とあります。
「先生、室温って何度ですか?」
「冷所保存の薬、外出時はアイスボックスが必要ですか?」と質問されることがあります。
今日は、保存温度について考え方と対処方法をお話しつつ、上記の質問にもお答えします。
保存温度(目薬の成分の安定性高い:室温保存、安定性低い:冷所保存)
冷所:1-15℃
室温:1-30℃
常温:15-25℃(範囲が狭い)
(日本薬局方通則より引用)
覚え方!
目薬は凍らせると変質するので凍結厳禁→1℃以上
高温で分解が起こりやすいので高温注意→目安として30℃以下
代表的な目薬
冷所、冷暗所:白内障治療薬 カタリン、緑内障治療薬 レスキュラ。
温度指定薬 :緑内障治療薬 キサラタン 2-8℃
ポイント
温度があがると目薬の成分が分解されやすい
→ 分解されると成分が減り薄くなる。
→ しかし、有害ではありません。
日常応用編
1.真夏に海へドライブに行きました。常温保存点眼液を車内に置いて行きますか?
→ 30℃超えるでしょうから車中に置いていくのはやめましょう。
2.夏、出張で沖縄に行きます。冷所保存点眼液は日中持ち歩いても大丈夫ですか?
→ 数日であれば室温で構わないので、なるべくさした方がよいです。
3.室温保存の目薬を使っています。開封したら冷蔵庫で保存した方が良いですか?
→ はい。低温の方が分解されにくいですし、細菌の増殖も防げて長持ちします。
まとめ
室温保存は1℃-30℃。開封したら冷所保存(分解防ぎ、細菌増殖抑える)。
冷所保存は1℃ー15℃。それほど厳密ではない。室温でもやむを得ない事もある。冷所を心がける。冷風吹き出口付近は凍結の恐れあるので厳禁。
冷暗所保存は冷蔵庫保存。温度と光に弱いのを覚えておく。
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