猫の瞬膜④
猫の瞬膜、連続4回の投稿になります。
この子の瞬膜も、腫れて、出っ放しになっています。
更に、結膜の充血と角膜が白く濁っているのが見えます。
4症例とも同じように見えるかもしれませんが、まったく違います。
鑑別リストには順位がありまして、1番疑わしい病気と1番ありえない病気をみます。
疑わしい病気が:軽症 ありえない病気が:重症の場合は穏やかな外来になります。
一方、疑わしい病気:重症、ありえない病気が:軽症の時は、深刻な話をしなければなりません。鑑別リストの順位を間違えると、飼い主様に負担を与えてしまいます。
あれ?治らないな?とお思いの際は、
1週間を目途にセカンドオピニオンをお薦めします。
どうしてか?手遅れになるからです。
具体的に言うと、
動物病院で処方される目薬で治らない時
→ 重症か、鑑別エラー
もし重症でも
→ 早ければ瞬膜切除で改善する事もあります。
→ 間に合わないと眼球摘出が待っています。
→ それでもダメな場合は........
早いに越したことはありません。
どの位?
1週間です。
セカンドオピニオンは失礼にはあたりません。
気兼ねするのはわかります。しかし、獣医師の家族が病気になったらセカンドオピニオンをします。お医者さん、看護士さんは普通にセカンドオピニオンでいらっしゃします。
セカンドオピニオンをしていて感銘を受ける表現があります。
「友達に相談したら先生を紹介されて、診察を受けに来ました。」です。
お友達にも相談してみてください。