犬の眼球摘出術
転院の子です。ご相談内容は
「目の手術を受けて、しばらくしたら目が赤くなってきた。
失明していると言われたけれども、どうにかならないのか?」
浅野
「残念ながら視力回復は難しいです。」
「今後、緑内障から痛みが出てくる可能性があります。」
飼い主様
「もう、緑内障の予防しています。」
「この子にとって、一番良い選択をしてあげたいです。何かありますか?」
浅野
「痛みから解放してあげる事です。」
「方法には、義眼と、眼球摘出があります。」
飼い主様
「この子にとって一番良い方法でお願いします。」
浅野
「それでは、眼球摘出になります」
「日本やアメリカでは術後のコスメティックを意識する方が多いので、義眼挿入がメジャーです。動物にとって何が最適か?を重視するイギリス獣医外科医が選択するのは眼球摘出です。この子にとって一番良い方法と言う事でしたので、私は摘出をお薦めいたします。」
上の写真は術前、術後の顔貌です。
術後の写真がなんだか、切なそうに見えてしまいますが、本人は以前にまして元気になったと言う事です。「摘出して良かった」の一言に嬉しさが湧き出てきます。