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犬のチェリーアイ②

  • animaleyeclinic
  • 2017年4月5日
  • 読了時間: 2分

チェリーアイの一般的な手術はポケット法と呼ばれます。その成功率は80%です。従って20%で再発します。しっかりトレーニングを受けていれば、再発の原因は犬種や性格や性別などが疑われます。再脱出したものをそのまま放置しておけませんので再手術となりますが、さすがに全く同じ術式は採用できません。次の選択肢となるのは①ポケット法変法、②アンカー法(各種)があります。それぞれの術式にメリットデメリットがありますし、動物によって向き不向きがありますので、飼い主様と相談のうえ術式を提示させて頂きます。いずれにしても瞬膜腺温存の方向で進んでいくのですが、時にこんな子が来院します。

上の写真。右眼にはピンクの膜(瞬膜)が見えます。左眼には膜がみられません。

お判りでしょうか?左眼は瞬膜を切除されています。そして角膜に太い血管が入り込んでいます。外眼角側上眼瞼周囲の毛に目やにがこびりついているのが見えます。これが瞬膜腺切除によるドライアイです。チェリーアイの治療において決してやってはいけない事です。

チェリーアイの手術の成功率は100%ではありません。再発は起こります。仮に再発したとしても瞬膜腺の切除は獣医学的に勧められていません。手術を受けるときは、治療プランの相談をしっかり行ってください。なかなか言いだしずらいでしょうが、再発時はどうするの?と聞いておくのも良いでしょう。

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