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猫のチェリーアイ②

  • animaleyeclinic
  • 2017年4月5日
  • 読了時間: 2分

猫のチェリーアイ①の所でご紹介した子猫です。

投稿後、「整復後も瞬膜が見えていますが......」というご指摘頂きました。

非常に鋭いご指摘、本当にうれしく思います。

そこで追加説明させていただきます。

まずは前回のおさらいですが、

上の写真、左側(チェリーアイ)。右側(用手整復後)です。

この右側の状態で瞬膜が見えていると言う事でした。

次の写真、左側(右眼、整復後、瞬膜軟骨反転(黄色矢印)。右側(左眼、整復後、瞬膜軟骨反転(黄色楕円)です。

瞬膜は、瞬き中に角膜上にせり出してきて、涙を出しながら角膜表面の汚れを取り除いてくれます。いわば目のワイパーです。そのワイパーの柄の部分に当たるのが瞬膜軟骨です。これによって瞬膜がピンと伸びます。その軟骨が突出した瞬膜腺によって押し曲げられる事があります。その押し曲げられた状態が写真左側の黄色い矢印に囲まれた領域にみられます。ちなみに写真右側(左眼)にも軽度ではありますが黄色楕円領域でみられます。この軟骨が折曲がった状態だと、瞬膜は元通りに収納されず、外から見えてしまいます。

この子は現在、担当医が診察に当たっておりますが、再発もなく順調だということです。

軟骨の問題は、チェリーアイに併発することもありますし、単独で発症することもあります。そのタイミングで予後も、治療法も変わってきます。日常的には「気をつけてみておくとポイント」が変わってきますのでご注意ください。

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